ここでは、衣服ロスに関する新聞記事を紹介します!
日本経済新聞
<要約>
不用品や廃棄物に新しい価値を与えたり、より価値のある商品に再生させる「アップサイクル」。中小企業や職人らが、アイデアや技術を生かし個性的な製品を生み出しています。買い求める消費者も増え、ビジネスの芽としても注目され始めました。2015年に国連がSDGsを定めたころからアップサイクルへの関心が集まり市場も形成されました。また、最近は新型コロナウイルスで巣篭る人たちが家庭ごみの多さに気づき、「アイデアを生かした美しいものに生まれ変わるならステキ」という価値観が広まっています。
例として、福井県鯖江市のプラスチック製品製造会社は若狭湾に漂着したペットボトルを原材料にサングラスの生産を始めました。サングラス一つ当たり500mlのペットボトルを2本分使用しています。また、一般ごみの廃ペットボトルから作るフレームも製造しています。
他にも、役目を終えた学用品を譲り合ったりしてごみを減らす取り組みもなされています。それを行うことで、客と業者や地域の住民同士をつなぐ架け橋となっています。
また、アップサイクルをしていくことで、着物や技術といった文化の継承も目指しています。
そして、独スポーツ用品大手のアディダスは2020年、海洋プラスチック廃棄物を使った靴を1500万足以上製造しました。
このように、世界中が注目している「アップサイクル」。
これは新しい日本主義の行き先を照らし出しています。

(写真はチームメンバーが撮影)
<要約>
高島屋は、消費者の環境意識が高まる中、価格面を含め持続可能な循環システムを構築するため、アパレルメーカーと店頭で回収した衣料を再生し、販売する取り組みを始めました。
再生した衣服を10月から高島屋の店頭やオンラインサイトで売り出しています。通常品と同価格帯を多くしています。
回収した衣料品はポリエステルを選別して再生樹脂にし、紡績工場で再びポリエステル糸にします。再生ポリエステルは石油の使用量を低減でき、二酸化炭素の排出量を減らせることができます。
また、ほかの企業の取り組みとして、ファーストリテイリング傘下のユニクロが再生ポリエステルを使ったポロシャツを2020年に商品化しました。今や医療を循環させる取り組みは世界的な潮流となっています。
読売中高生新聞
<要約>
ここ最近、衣類量販店で古着を回収する動きが目立っています。「ファッションロス」が大きな問題となっているからです。ファッションロスとは、まだ着られる服が再利用されずに廃棄されることを指します。環境省によると、日本では毎日、大型トラック130台分の服が廃棄されています。そのほとんどが、家庭から出された、まだ着られる服となっています。
服が作られるまでには、多くの二酸化炭素が排出され、大量の水も使用されています。服を無駄に捨て、次々と購入することは、環境に大きな負荷をかけることにつながっているのです。
<要約>
服のリサイクルや古着活動など、ファッションロスを減らすためにできる4つのRがあります。
Recycle リサイクル・再資源化する
これは処分される服を別のアイテムに生まれ変わらせるもので、素材ごとに分けて再生されます。店頭で回収した古着は、原料や色などによって仕分け、布地を綿状にほぐしてから再び紡いだ糸は軍手や毛布に。繊維を絡み合わせてフェルトにしたものは自動車の断熱材に生まれ変わります。
Reuse リユース・再利用する
着なくなった服を他人に来てもらり、再利用する。お下がりやフリーマーケットでの販売もリユースですが、必要とする人に寄付する方法もあります。「ユニクロ」を展開する「ファーストリテイリング」は国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と連携し、回収した子供の服をアフリカや中東の難民の子供たちに送っています。
Repair リペアー・直す
傷やシミができたり、サイズが合わなくなったりしてもお直し(リペアー)すればまだまだ着ることができます。アウトドアブランド「THE NORTH FACE」を展開する「ゴールドウィン」も「長く着る」をテーマに修繕サービスに力を入れているほか、長く着られるようにデザインを工夫しています。
Reduce リデュース・削減する
所有する服を減らすリデュースもロス削減に効果的で、アパレル業界では、レンタルサービスも広がっています。事業者は、会員に服を貸し、着終われば返却してもらいます。大勢の会員で服を供してもらうイメージです。
また、モデルとして活動しているトラウデン直美さんは、ファッションが好きだという気持ちとファッションロス問題を解決したいという思いを両立するために、ファッションロス削減のために行っている取り組みがあります。以下、それを紹介します。
・服を買う時は
よく考える。
・環境にやさしい製品化、ブランドのHPや
服のタグからチェックする。
・
古着も積極的に楽しむ。
・ダメージが気になるときは自分で
リメイク
・手放すときは
リサイクルショップの活用など、ごみにしない方法を考える。
ファッションは楽しい。でも、自分の楽しみのために地球が汚れる状況を見ないふりするのは気持ちのいいことじゃない。皆さんにも、服のバックグラウンドを知り、服の一生を考えて、自分が着て気持ちの上がるファッションを楽しんでほしいです。
要約
まだ着られる服が廃棄される「ファッションロス」は、環境に大きな負担をかけることになります。日本では、年間で家庭から75.1万トン、事業者から3.6万トンの服が手放され、このうち63%はごみとして廃棄されています。手放された服には、「トレンドが変わった」「服のサイズが体に合わなくなった」「季節が変わった」といった理由で、ボロボロになったわけではない服も含まれています。他にも、低価格で手に入った服だと、消費者も捨てることへの抵抗感が薄れてしまうことが理由に挙げられます。ごみとして捨てた人にその理由を聞くと、75%の人が「手間や費用などがかからないから」と答えています。
また、服ができるまでには石油から化学繊維を作り出したりするなどしてどうしても二酸化炭素が排出されてしまいます。環境省によると、服一着ができるまでに排出される二酸化炭素は約25.5kgでペットボトルを約255本製造するのと同じぐらいの量だそうです。そして、水も必要です。服一着に必要なのは2300Lで、浴槽約11杯分です。国連によるとジーンズ一本を作るのに必要な水は、一人が7年かけて飲む水の量に相当すると言います。このほか、農薬による土壌汚染、化学物質による水質汚濁といった環境問題もあります。
また、私たちが現在服を手ごろな価格で購入することができるのは、外国の人たちが働いてくれているからであることを忘れてはいけません。メーカーにその意図はなくても、安い賃金や不十分な環境で働いている人もいます。そうやってコストが抑えられている面があることも知っておく必要があるでしょう。